人間とはかけ離れた構造の夢魔のはずなのに、おにーさんの首はおそろしく柔らかくて、無いはずの脈を打っていた。
そんなおにーさんの首を絞めるのは背徳と快感が入り混じって形容し難い気持ちよさがあった。
おかしいな、こんなにもあっさりと動かなくなってしまうものなのか。
でもその胸のスカスカを、夢魔が追求することは許されていない。
ムスタが役目を終えて棄てられるまで胸のスカスカは続くの。
ムスタは泣かないし落ち込むことも無いけれど、なんだか胸のあたりがスカスカするね?
ムスタは笑顔で引きつった顔が生まれ付きだよ
気がついたらおにーさんは喋らなくなっていた。
「うるさいよ黙れよ気持ち悪いんだよイライラするんだよ黙れよ黙れよ黙れよ黙れよ
そう言いながらムスタは愛を込めてメメの首を絞めて行く
「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い不快だよおにーさんハハハ
猫がじゃれ過ぎてネズミを殺す原理
壊せない壊れないメメの存在は濃い
何でも、壊すことでそこに確かに存在したと言うことを確かめる
人間たちは満たされる。でも自分は満たされることがない
許さない 許さない絶対許さない
壊すことでしか確認できないガラス質
目に見える傷をつけることで所有物だと言うことを視認する
ムスタは疲れることはしようとしない。自分が必要ないなと感じたことは一切やらない。
足にすがりついてくるような相手には蔑んだ視線で。
相手を屈服させたりさせたいわけではない、自分の手で相手を壊すことに意義がある。
回りくどい手段は取らない
自分が悦楽に浸るための破壊行動なのに、それ以外の目的に労力を使わねばならないなら、
その時のムスタはさぞつまらなそうな表情で、冷めた目で這いつくばる相手をみていることだろう
狂気の権化、破壊の申し子、それがムスタ。
そもそもムスタが身体バッキバキに曲がっててもあの気のふれた笑顔のままでこっちを見つめてくるような不気味さを
メメは夜中出遭いたくない感じの
メメとムスタは絡み合うツル植物、カタツムリの交尾のような そんな
ぬっとりとしてて 時間がとてもゆっくり流れてて そんな 光は一切ささないような闇の中にある花畑家の真ん中で
ムスタは 飼っていた小鳥が鳥籠の中で囀っているうちは機嫌がいいけど
ある日知らない間にその小鳥が籠から脱走しているのを見つければ 小鳥を撃ち殺さんと探し回るだろう
それが彼に箱庭を与えられたという事実
ムスタは弱い 他人によって弱点が作られてるなんて弱い以外の何ものでもない
見栄っぱり?意固地? 違う 寂しい
みんな消えていなくなればいい それとも、俺がこの手でみんなを殺して消そうか
ムスタは全部で三つもヴァギナをもってる
ムスタは童顔脚長
顔面ヴァギナデンタータ
黒い安寧 白い恐怖 黒い正義 白い悪
虚無は白色、何もない無の空間、排他的、我が世界の排除すべきもの