Aは愛を知る子供
実母は心の拠り所にして最大の恐怖。愛と言う名の鳥かごの中から決して開放されることはなかったA。
でも彼はそれで幸せだった。鳥かごの中から出ようなんて発想がなかった。
飛べない鳥は役に立たないと、散々見世物にされた挙句人為的に殺された。
「ねえかあさん、どうしてぼくには羽じゃなくて鱗がはえてるの。どうしてかあさんとちがうの?」
セイレーンになりたかった魚の子
大好きなかあさんはこの世にはいない。かあさん以外の存在が気にならない。
彼の性欲を満たしてくれる人がかあさんしかいないのは、必然であった。
律すれば律するほど堕ちる法則
母親を愛し自分を愛して死ぬA、
人間を愛し極普通の日常を愛し壊れて行く渉君、
愛がなければ生きていけないかずくん、
それらの愛と生を鼻で嘲笑う性の悪魔ムスタ
Aに拳銃は実は暗喩だったりする
Aはむず痒くなってくる気持ち悪さ