今までの経験上 上手く奉仕しなければならないという姿勢が身体に染み付いてる
長貞が成長するにあたって見るべき背中を持った父親と兄がそれだったんだもの
雛は親の後ろをついていくしか
ある日死のうと思ってガソリンを頭からかぶってみるけどその瞬間自分が何をしたかったのか忘れて呆然とする長貞少年
甘い痺れと言うよりは、まるでチョコレートのようなしみわたるぬくもりと甘さ
知らないお兄さんのところへチョコレートをもらいに。
それが彼の癒しになったとするならば。
家に帰れば灯篭の灯は消える
チョコレートが良い? それとも、見知った味の飴が良い?
「親父の作ってくれる飯は美味いです」
「兄貴は色々なことを教えてくれます」
「夜は…、俺がそう言って兄貴と親父どちらかと同じ布団で寝ています」
「親父は、俺が見つめるべき背中を持つ人で 兄貴は、俺のことを助けてくれる」
「極一般的な家庭と同じだと思うんだけど…w」
ちろちろと弱く揺らめく炎が業火と成る時 彼は命絶える。
殴られて 甚振られて 泣いて泣いて それでもスルリと治る傷
かわいそうにかわいそうに
周囲の人たちが死んでいくのに自分は死ねないフェニックスのような苦しみだ
軟い鉄を無理やり叩き込んで固めた
そんなことをすれば歪むのは目に見えてる。
愛って何 愛って何 こんなものが愛なのか
生きるとは何か 愛されるとは何か
自分とは何なのか
「なんで見ず知らずの他人にそんなこと言われなきゃなんないんですかね」
「そうやってあんたたちも俺を甚振るんだろ」
「よく燃える鳥と葉っぱは立場をわきまえてんのか?」
「燃やしてやる!!」
「俺はホントに必要とされてんのか?」
「そこで死んでみてはどうだろう」
「…って思ったんだけどさ」
「自分がずぶ濡れじゃ燃えるもんも燃えねーよ」
「結果ガソリンを洗い流すのとこびりついたくっせーニオイでヒーヒー言うはめになった」
「… ヘンだな、昨日の傷がもうこんなにも。」
「身体が痛い」
「俺は普通じゃないのかもしれない
普通じゃないから痛い思いをしなくちゃいけないのかもしれない
でも他にどうしろって?」
「殺してやるんだ、殺してやるんだ、殺してやるんだ、どんなに小さな虫だって 邪魔をするのなら殺してやる」
「慈悲なんて無い 邪魔なら消すんだ」
「邪魔をするな」
「邪魔すんなって言ってんだろ!!!!!」
「燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!燃えて死ね!!」
もう気持ちいいのか苦しいのか生きたいのか死にたいのかもわからないただただただただ熱く熱く熱く熱く燃えて燃えて燃えて
キチガイ長貞秒読み
「あゝ!」
殺して!
「どうしたら!どうしたら!どうしたらいいのか!問うて!請うて!項垂れて!仰け反って!焦げる!焦げる!燃える!」
「あ、あッ ああ、ああああ、ああ!ああ!!あああ!!!」
「受け止められるか!貴方に受け止められるか!!この爛れた石榴を受け止められるか!!この歪んだ視界を受け止められるか!!」
「刺して!刺して、刺して、絞まる!胸、貴方、刺して」
「肉が溶ける音がする 胸が潰れる音がする ならば貴方と永久にならなければいけない」
熱い 死ぬほど熱い。
籠から解き放たれた火の鳥の雛が飛び方を覚えたらば
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