生命とはエロスそのもの
生きても死んでもそこには常にエロスが付きまとう
ソレを林檎君は一人で体現しているんだから
生命の樹、心臓、生命力の象徴植物
無性欲で性とは関係ないように感じられるけど、とても
首は生命維持に必要な器官が集まっている
気道、食道、血管、神経、そして背骨側には魂さえ宿っている
そんな神秘的な部分に手をかけて、絞めるんだ
死はエロスなんだよ
遠退く意識、絞首で落ちる瞬間と言うのはとても 気持ちがいいものだそうだ
リストカットをすれば傷口から草が芽吹いて
口からは胃液と共に蓮の種が零れ落ち
生物としての機能を果たさない身体を持ちながら彼は雄として呼吸をし
ヒトの形をしていながら水と光で生命維持が可能で
首が絞まることで、罪から解放されて 自由になれる
人はリビドーから生まれ落ち、デストルドーで果ててゆく
タナトスとエロスが手をとり踊る
生と死 とは、この世に存在する究極の快楽である
再生の象徴である炎を扱う長貞は死の灰の如き色に染まった死んでいる少年
兄と父親が彼の「女性であらねばならない」という意識の助長をさせた
どう足掻いても身体は男、なのにそぐわない待遇、
男の相手をする自分は? 男なのか?女なのか?
藤とは、さながら女性器を模ったようなかたちをした「不死」の花である。
背に焼けた翼の呪いを与えられた少年 藤森長貞。
その少年は籠の中で戯れる火の鳥の幼生。
捏造された家族と神に背いた行為を繰り返す
母親の存在を、夢えがきながら。
小姓として、主君に仕える そう、たったそれだけのこと。
少年は、自身が愛玩動物だと言う事を自覚している
嫉妬に狂い床に乱れる長貞の、森蘭丸としての さが
織田信長と共に本能寺で炎に包まれ心中を
それが、少年長貞を救うたったひとつの終着点
穢れたこの身体を焼べて浄化せよ、そして昇天せよ 天へ飛翔せよ。
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