昔々、とある高校に死にたがりの男子生徒がいました
その男子生徒は常に真顔で、わけのわからない言葉を散らかしながら奇行に走り
週に一度口から蓮の種を吐きだしていました
彼は他の生徒とは違い、16歳として学校に通っていましたが
実際は23年生きていました
ある日、彼は鴉のような黒ずくめの男と出会い
それから、女の子のような顔をした少年に出会ったり
色んな人に出会ったりして立ちはばかる強敵と戦ったりしました
やがて月日は経ち
鴉のような男は消滅し、少年の行方も分からないまま
彼は白髪頭の老人に成り果てました
何年生きたのだろう
その頃になると、誰もが近づかないような山の、深い森の中に
ご神木と共に時を過ごす仙人が居ると言う噂がささやかれていました
ひとけのない、薄暗く静かな空間で
葉から滴るしずくが、くぼみにたまった水の表面をうつ
彼はずっと 独りでした。
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